2020年4月6日月曜日

新茶のご挨拶


令和246
茶畑と田んぼ今年は関東より遅い桜の開花となり、45日現在、当園の周辺では満開を迎えております。
我が家より見える茶畑は萌黄色にはまだ遠く、うっすらとした黄色の新芽に覆われてまいりました。
茶園の前に広がる田んぼには水が張られ、カエルの合唱が始まっています。忙しくなる前の長閑な一時です。
農作業をこなし、田んぼの中道を走る春休みの子供たちを眺め、時々お茶工場の掃除をし、茶畑と我が家の往復の毎日を送っています。テレビやスマートウォンを見なければ、決して他人事ではない世の惨事を少し忘れられるような気がします。
さて、いつも当園のお茶をご利用くださりありがとうございます。



今年は、お茶の効能や、私のお茶を飲むスタイルを少し紹介させてもらいます。

我が家の朝はお湯をたくさん沸かします。朝は湯冷ましし、食事中や食後に計23杯飲みます。昼は朝沸かしたポットのお湯で直接急須に注いで淹れます。朝から6時間経っているので湯冷ましする必要もなくちょうどよい温度で淹れられます。夜は冷めたポットのお湯に、少量沸かした熱湯を入れ、湯冷ましすることなく、お茶を淹れます。私はせっかちで猫舌なので、朝だけ湯冷ましをしますが、あとはポットから直接お湯を入れ、普通に飲めば舌が火傷せず、なお美味しく味わえる温度でお茶をいただいております。
お茶の殺菌成分は比較的高い温度で抽出しやすく、免疫を高める成分は低温でも抽出してくれます。目安は70℃~80℃で茶を淹れ、コップや湯飲みに注げばさらに冷めて、ちょうどよい温度で飲めます。電気ポットで80℃程の設定であれば、好みにもよりますが湯冷ましの必要はないと思います。
さらに、私はいつも水筒を持ち歩いてます。寒い季節は温かなほうじ茶を飲んでいます。土瓶で淹れ、500㎖~700㎖の水筒を家族みんなに持たせています。ほうじ茶は焙煎過程でカテキンは減少しますが、同時にカフェインも減り、体を温めてくれるピラジンという物質がつくられます。何より温かいままでも味が落ちにくいことがほうじ茶の利点です。暖かい時期は「さつきティーバッグ」や「ききょうティーバッグ」を水筒に入れ、浄水器の水を入れ、時には氷も追加し家族へ持たせています。深蒸し茶なので、濁りも多く、若蒸し茶の抽出液には出にくい、お茶の免疫増進効果、殺菌効果、リラックス効果など丸ごといただけます。大体1.5ℓ当たり、20円~22円(さつきティーバッグ、ききょうティーバッグ)です。カフェインを嫌う方もいますが、興奮作用を相殺するテアニンというリラックス効果のある物質もお茶には含まれています。アジア人は欧米人よりカフェイン耐性が強く、特に弱い体質でなければ、お茶を飲まないメリットよりもデメリットの方が大きいと、ある医療研究者が言っておりました。私の母や妻は妊娠中も緑茶は飲んでいました。

緑茶がインフルエンザに有効という研究結果にあるようですが、今回のウイルスには検証結果がありません。
ただ、今でこそ嗜好品としてのお茶ですが、はるか昔には高価な薬でした。お寺では客人へお茶を出し、高僧はその茶殻を炒ったほうじ茶を飲み、見習い僧はさらに、高僧の飲んだほうじ茶の茶殻を炒ってほうじ茶を飲んだ(真偽はわかりませんが。)と聞いたこともあります。生活環境がまったく変わった現代ですが、習慣化することで副作用のほぼ無い薬である事は間違いのない事だと思います。色々な飲み物があふれる現代ですが、老若男女少しでも多くに人に緑茶を飲むことを習慣化してほしいと思っています。


世の中が危機を迎えていますが、その先にある未来をイメージし、前向きな気持ちで今を乗り切って行こうと家族・スタッフと話しております。ご苦労の中にある皆様もあるかと思います。切に健康をお祈り申し上げて新茶の挨拶とさせていただきます。

※新茶は今のところ例年並みの芽伸びを見せております。発送時期は天気と相談し商品ができ次第になります。ご理解おねがいします。



堀川園 代表 堀川佳通
スタッフ一同

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